スノーボードのソール! 材質や製造方法の違いが及ぼす滑りへの影響!

スノーボードのソール! 材質や製造方法の違いが及ぼす滑りへの影響!



 

ヤマゴリです!

台風が凄いことになっています。
今来ている19号は相当勢力が強いということ・・・
今日の夕方から明日の未明にかけて日本列島に最接近する予報です。
特に関東では注意が必要ということで、お住いの方は気を付けてくださいね!
にしても、今年は台風が多い気がしますね・・・
更には勢力が強いことが多い・・・
更に更に、週末に来ることが多い・・・
この三連休の予定も見事にパーです。
本当に止めていただきたい!涙

今日はソールについての情報を紹介します。

 

 

スノーボードにおいてソールの役割はとても大切です。
ギアの中で一番雪面に接する部分なので、滑りに直接影響を及ぼすことになります。
今日はソールについて、素材や製造方法が滑りに及ぼす影響について紹介していきます。

 




 

ソールについて

 

 

 

ソールとはスノーボードの板の裏側を指します。
滑る際に雪面に接する部分ですね。
雪面に接する時間が一番長い部分なので、滑りにおいても一番重要な部分と言えます。

 

 

ソール材は基本的にポリエチレンで形成されています。
ポリエチレンは非常に多くの分子で形成される素材で、容器や包装用フィルムなど様々な用途に利用されています。

 

 

ソール材の種類

 

同じポリエチレンを使用していても、その材質はピンからキリまで存在します。
市場に出回るスノーボードのソールは、その多くが以下の二つの素材を使用しています。

 

① ISO-SPEED ・・・オーストラリア製

② P-TEX ・・・スイス製

 

これらは素材名を指す表記になります。
基本的にスノーボードのソールは上記の2種類の素材のどちらかで形成されています。

 

素材名の後には数字が入ります。
例えば・・・

ISO-SPEED 1600
ISO-SPEED 4500
ISO-SPEED 7500

こんな感じです。

数字部分は 分子量 を指しています。
数字が大きい程、高分子の素材を使用しているということになります。

 

 

高分子のメリット

 

基本的に分子量は高ければ高い程良いとされています。
高分子なほど良いとされる理由は・・・

 

② 雪面との摩擦が軽減

ポリエチレン分子はヒモの様な形状のものが組み合わさることで形成されています。
分子量が多いということは、この分子1つのサイズが大きいということになります。
大きな分子が合わさることで、より強度の高い素材として機能します。
その結果、雪の結晶が刺さりにくいなどの効果が期待でき、摩擦の軽減につながります。

 

② ワックスの吸収が良い

分子量が多ければ多い程、ワックスがたくさん浸透するというメリットがあります。
ワックスを多く吸収することで雪面との摩擦が軽減され、滑走性能が向上します。
更には滑走による劣化を防ぐという効果もあります。

 

基本的にカービングボードなど滑走性能をを求められる板程、高分子のソール材が使われていることが多いです。
また、国産の高価な板ではジブやオールラウンドボードでも高めの分子のボードが使われています。

また、分子量は数字で表される以外にも、NANO HIGH SPEED と表記されるものなどがあります。
これはナノテクノロジーを活用した滑走材ということで、非常に高い分子量を誇ります。

 

 

製造方法の違い

 

ソール材(ポリエチレン)を板に合わせたシート状に加工する方法には2つの種類があります。

 

① エクスクルード製法(押し出し製法)

熱して溶かしたポリエチレンを薄い板状に伸ばす方法。

 

② シンタード製法(焼結製法)

ポリエチレンを鋳型に入れ、熱と圧力をかけて固めた円柱型ブロックとし、それを薄く板状に削る方法。

 

エクスクルード製法は 次々と板を生産できる と言うメリットがありますが、低分子のポリエチレンしか加工できない  というデメリットがあります。
そのため、大量生産されているボードではこの製法が取られていることが多いです。
海外製品の一部や、セット売りされているような板は、殆どがエクスクルード製法と言えると思います。

シンタード製法は手間がかかり、一枚にかかる製造コストが高く なってしまします。
そのため大量生産は難しいですが、高分子のポリエチレンを扱えることで 滑走性能の高い高品質なボードを生み出すことが可能 です。
国産ボードやカービングボードはこの方法で製造されていることが多いです。

 

 

取り扱いの注意点

 

 

いずれのソールも ワックスを掛ける ことで 滑走性能の向上 劣化を防ぐ 効果が期待できます。
しかし、製造方法によってその重要性は大きく異なります。

 

低分子のソール

分子のサイズが小さい為、ワックスを掛けなくてもある程度の密度がある状態で板が走ります。
そのため、簡易ワックスや不定期なワックスがけでも性能が発揮できます。

 

高分子のソール(シンタード製法)

分子のサイズが大きく、隙間が多い状態なのでワックスでしっかりと埋める必要があります。
また、ワックスの吸収が良い分汚れも多く吸収してしまうため、しっかりとワックスで保護する必要があります。
こまめなワックスがけが必要となりますが、メンテナンスをしっかりとすることで高い滑走性能を発揮します。

 

高分子素材は低分子素材に比べてメンテナンスが大変な分滑走性能が高い ということが分かります。

 

 

まとめ

 

ソールの多くが ISO-SPEED P-TEX のいずれかの素材を使用している。

製造方法は、低分子しか扱えない エクスクルード製法 と高分子を扱える シンタード製法 がある。

素材名の後にくる数字は分子量を表し、大きければ大きい程滑走性能が高い。
しかし、その分こまめに ワックスを掛ける必要がある。

エクスクルード製法は 大量生産に向いている ため、低価格な入門向けボードや海外製のモデルに使用されることが多い。
シンタード製法は 生産に手間がかかる 代わりに 高分子の素材を扱うことができる ため、滑走性能が求められるカービングボードや品質が高い国産ボードなどの高価なボードに使用されている。

 

 

 

今日はソール材についてでした!
自分の持っているボードはどんなソール材を使用しているのか?
ちゃんとしたブランドの板であれば、ホームページでスペックを確認できるので確認してみてはいかがでしょうか。
材質によってはこれまでのメンテナンスを見直す必要があるかもしれません!
また、新しい板を購入する際の参考にもしていただければ幸いです。

 




 

スノーボードカテゴリの最新記事