ヤマゴリです!
皆さん焚火での火熾しは得意ですか?
僕もかれこれ10年近くキャンプをやっているので今でこそ問題なく火を起こすことが出来ますが、キャンプを始めてすぐの頃は火を起こすだけでも一苦労でした。
今では逆に不自由さを楽しめるようにもなりましたが、条件によっては未だに苦労することもあります。
そんな火熾しで大活躍する天然の着火剤があるのをご存知でしょうか。
その名も『ティンダーウッド』
今回はティンダーウッドについて紹介していきます。
天然の着火剤『ティンダーウッド』!
ティンダーウッド は、別名 ファットウッド とも呼ばれます。
TINDER(ティンダー)= 火口
FAT(ファット)= 脂肪
その名の通り、脂肪(油分)が多く、火口として理想的な木材 のことを指します。
そもそもの樹木は 赤松。
中でも 松脂(マツヤニ) を多く含んだ部分がティンダーウッドと呼ばれており、非常に燃えやすい性質を持っています。
画像のように琥珀色の見た目が特徴です。
驚くべきその着火能力!
長時間の燃焼性能
ティンダーウッドの着火能力は非常に優れており、一度火が付くと長時間燃え続けてくれます。
マッチからなかなか小枝に火が移らないようなシーンでも、ティンダーウッドを使用すれば 長時間炎を持続させることが可能 です。
着火が容易
小さな熱源からも着火がし易く、フェザースティックなどに加工することでメタルマッチのような弱い熱源からも 比較的簡単に着火することが可能 です。
キャンプの醍醐味である火熾しをより簡単に・楽しくしてくれるアイテムと言えます。
湿っていても燃えてくれる
非常に油分を多く含むため、多少湿っていても燃えてくれます。
その点は下手な着火剤より優秀と言えるでしょう。
何より格好いい!
そして何より シブい! 格好いいのが最大の特徴 でしょう!
やはり味気ない着火剤からよりも、天然の物を活用して火を起こす方が 雰囲気を盛り上げてくれます。
ここが一番重要ですね!
ティンダーウッドの使い方
形状にもよりますが、基本的には購入できるものなどは使いやすいサイズに小分けされているはずです。
着火の方法によって形状を使い分ける必要があります。
ライター・マッチを使用する場合
着火においてしっかりと炎を作れる場合は そのまま の形状での 使用が可能 です。
一度火が付けばなかなか消えることがないので、焚き付け材の規模に合わせたサイズのものに直接着火しましょう。
↑ スティックに直接着火可能
メタルマッチを使用する場合
メタルマッチ(ファイアスターター)を使用する場合は小さな火花で着火できるように 加工 する必要があります。
一番メジャーな方法が フェザースティック を作ってそこへ着火する方法です。
↑ナイフで フェザーステックに加工
フェザーステックがうまく作れない場合や、形状が合わない場合は、細くささくれ状 に削り、それを積み上げた所へ着火する方法があります。
この場合は着火後に直接動かせないので、着火ポイントに設置 するか、他の火口に火を移す などの工夫が必要です。
↑ ささくれ状に削ったものに着火する。
この際動かせない点に注意が必要。
この他にも着火方法は様々ありますが、着火の条件が難しくなればなるほど、ティンダーウッドは力を発揮してくれるはずです。
基本的には 小さく加工することで着火が容易 になります。
しかし、燃焼効率も高くなるので 持続率は落ちます。
焚き付け材の種類や条件(湿っている場合など)によって使い分けるようにしましょう。
ティンダーウッドを探しに行こう!
ティンダーウッドは購入するのが一般的ですが、赤松が生えている場所で自分で見つけることもできます。
もし所有の山などがある場合には、ティンダーウッドを探しに行ってみてはいかがでしょうか!
赤松を覚えよう
ティンダーウッドは 赤松 から採取することが出来ます。
その為、まずは赤松を探すことが必要です。
しかし、いざ赤松を探そうと思ってもなかなか見つかるものではありません。
まずは日々の生活の中で山に入った際などに、赤松が自生している場所を確認しておくようにしましょう。
そのためにも、まずは 赤松の特徴をしっかりと記憶しておくことが重要 です。
赤松は日本国内に普通に自生している樹木で、門松や盆栽として使用される日本人に馴染みの深い存在です。
主に 内陸部に多く 、赤っぽいゴツゴツした幹 が特徴です。
ちなみに日本には同じマツ科の植物で黒松がありますが、松茸が生えるのは赤松だけです。
↑ ここまで赤い個体は稀ですが、特徴的な肌質と色で識別が可能です。
間違われやすい黒松
赤松 と間違われやすいもう一つの松が 黒松 です。
黒松は 海岸沿いに多く 自生しており、その名の通り、黒い幹 が特徴です。
↑ 黒松は海岸近くに多く自生している
赤松にも黒っぽい個体が存在するため、なかなか色だけでの判別は難しいかもしれませんが、自生するエリアなどから判断しましょう。
少なくとも、赤い幹の黒松はない ので、幹が赤い個体は赤松で間違いありません。
ティンダーウッドの採取方法
自生しているような場所があれば、まずは枯れてしまった松や、折れているものを探します。
主成分の松脂は、下に溜まる性質がある ので、枝の付け根 や 幹の根本 に刃物を入れてチェックしてみましょう。
特徴的な 琥珀色 が確認できればディンダーウッドです。
匂いを嗅いでみると松脂特有の香りがするはずです。
部分的にティンダーウッド化している場合もあれば、運が良ければ幹全体に松脂が回っている場合もあります。
こんな状態の幹を発見出来れば、向こう数十年間分は困らないでしょう。
まさに宝を見つけた感覚です。
その場で小分けして持ち帰るなどしましょう。
採取の際の注意事項
ティンダーウッドは身近な所で採取することも可能ですが、最低限のマナーは守りましょう。
勝手の人の土地(山)に侵入して採取を行う行為は 犯罪 です。
特に赤松が自生している環境は松茸が取れることが多いので、松茸泥棒として通報されてしまう危険性があります。
キャンプ場の敷地などで、管理者が分かる場合 はしっかりと 許可 を取って採取を行うようにしましょう。
基本的に倒木を確認したいというくらいであれば、ダメとは言われないはずです。
基本的にはショップで購入可能
なかなか自分で採取するのは・・・
という方でも、基本的にはティンダーウッドは ショップでの購入が可能 です。
最近のキャプブームで取り扱いのあるホームセンターなども増えてきているので、意外と身近な所で入手できるかもしれません。
ネットショップであれば様々なサイズや容量の物が販売されているので、手に入れたいという方はチェックしてみて下さい。
ティンダーウッド を楽天で探す
ティンダーウッド をAMAZONで探す
今日はティンダーウッドの入手方法について紹介しました。
一度は自分で入手したティンダーウッドを使って火熾しを行ってみて下さい!
より焚火の雰囲気が盛り上がること間違いなしですよ!
便利な天然の着火剤、ティンダーウッドについてでした!
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