ロッカーボードでグラトリに挑戦!初心者におすすめなソール形状!

ロッカーボードでグラトリに挑戦!初心者におすすめなソール形状!



 

ヤマゴリです!

寒くなりましたねー!
先日まで高校野球と暑い暑いとう記事を投稿していたはずなのですが、もう完璧に冬ですね!
さてシーズンインしたライダーの方々の楽しそうな姿を拝見しながら毎日悶々と過ごしております。
シーズンインへの準備はほぼ整っているだけに何とも待ち遠しい日々。
早く白銀の世界に身を投じたい思いでいっぱいであります。

 


今日はグラトリをこれから始めてみようと考えているライダーに送る内容です。
グラトリを練習するにあたって乗ってみたい『ロッカー形状』のモデルの有利な点を紹介します!
ロッカーボードにはグラトリを練習するために有利な特徴が数多く存在します。
ロッカーボードを知ってグラトリの練習に生かしましょう!

 




 

ロッカーボードとは?

 

 

 

ロッカーボードはソールが一本の弧を描く形で形成されているモデルです。
中央部分の点および面のみが雪面に接していることが特徴です。

 

 

ちなみに一番スタンダートと言われるキャンバーボードはローマ字のWの様な形で、2点が雪面に接しています。

 

 

ロッカーボードの特徴

 

 

 

ロッカーボードは1点で雪面を捉えています。
そのため、2点が接しているキャンバーボードに比べて エッジが強くかかってしまう という現象が軽減されます。
エッジ性能がソフトなため、初心者最大の敵である『逆エッジ』が起きにくくなるという利点が生まれます。

グラトリでは、板を回す・ズラす・左右に乗るなど、逆エッジの発生原因である『板を横にする』という動きが行われます。
初めてのグラトリでただでさえ動きに余裕がない中、少しのエッジングで逆エッジを食らってしまうようでは怖くてなかなか攻めた動きが出来ません。
怖いという思いが動きを小さくさせてしまうと、なかなか理想の動きに近づくのに時間が掛かってしまいます。

その点、ロッカーボードはキャンバーボードに比べて逆エッジになってしまうだけのエッジングに余裕があるので、安心してトリックに集中することが出来ます。

 

 

ロッカーボード、トリックごとのメリット

 

 

逆エッジ回避性能が特徴のロッカーボードですが、他にもトリックごとに練習メリットが多くあります。
それぞれのトリックにおけるメリットを見ていきましょう。

 

【オーリー】

もともと上方向へ湾曲しているロッカーボードは、オーリー・ノーリーが既に行われている形で滑っているようなものです。
非常に小さな力でトリックを行うことが可能で、全くの初心者でも板を浮かせる感覚を掴み易いという特徴があります。

 

回転系】

回転系のトリックでは反発性能が低い為に避けられがちなロッカーボードですが、初めての練習では動きのきっかけを掴むことが容易です。
易しいオーリー性能から少しのきっかけがあれば回転系のトリックへも繋げることが出来ます。
その際、あまり引っ掛けを意識した形ではなく、面で捉える感覚で180~360くらいまでの回転数を意識することが重要です。
それ以上の回転数となると、やはり反発性能が高い形状のモデルの方が有利な為、あくまでも感覚を掴むという練習に向いています。

 

【プレス系】

プレス系ではノーズ・テールのいずれかに体重を預けるという動きが必要になります。
既に湾曲しているロッカー形状では面乗りが非常にやり易いという特徴があります。
小さな力で面乗りが可能で、更には維持が容易でプレス系のトリックとの相性は抜群です。

 

【ズラす系】

板が横になるズラす系のトリックは最も逆エッジが起こりやすいトリックです。
回転系は得意でもズラス系のトリックには苦手意識があるライダーも多いかもしれません。
1点で雪面を捉えるロッカー形状は逆エッジになり難いという大きな特徴を持っているので、ズラす系のトリックとの相性は非常に高いです。
コマのようにセンターを軸にクルクル回るイメージでトリックを行うことが可能です。

このようにロッカーボードを使用することによってグラトリの練習は非常に容易になります。
何と言っても逆エッジになりにくいという点は、様々なトリックにおいて有利に働きます。

 

 

ロッカーボードのデメリット

 

ここまで良いことばかり書きましたが、やはりロッカーボードにもデメリットが存在します。

 

【カービング性能の低下】

1点で雪面を捉えるロッカーボードはエッジが引っ掛かり難く、逆エッジになり難いという特徴があります。
しかしそれは、逆に言えばエッジング性能の低下によりカービング性能が低下することを表します。
つまり板の操作自体が難しくなるということです。
特に高速滑走では安定性を失い、急な方向転換も難しくなるために乗り難さを感じてしまいます。

初心者はロッカーボードに乗る際は、あまりスピードを出しすぎず、低速での練習を意識することが大切です。

 

【反発性能が弱い】

既に湾曲している形状のロッカーボードでは、反発を得にくいというデメリットが存在します。
そのため、反発を活かしたトリックでは物足りなさを感じると思います。
その代表が『ノーリースピン』といった反発を力に回転する系のトリックです。
回転トリックでは高回転になればなるほど反発性能が必要となる為、ロッカーボードでは難しくなってしまいます。

 

このように、ロッカーボードにはデメリットも存在します。
あくまでも練習用と割り切った使い方をすることでロッカーの良さを最大に生かすことが出来ます。

 

 

まとめ

 

ロッカーボードにはグラトリ練習で有利に働く特徴があります。

 

その最大のポイントが『逆エッジ回避性能』です。
初心者最大の敵である逆エッジを軽減できることは練習において最も利点の多い部分です。

そして、湾曲した形状からの オーリーのやり易さ も大きなポイントです。
オーリーは多くのトリックを構成する上で必要な動きです。
オーリーをしっかりと出来るようにすることは、グラトリ練習においてもまず始めにマスターしたい部分です。
そんなオーリーの感覚が掴み易い点も大きなメリットと言えます。

 

このようにメリットが多いロッカーボードですが、その分のデメリットも存在します。

 

エッジが掛かりにくいことでの カービング性能の低下 や、反発の弱さによる 高回転の難しさ が挙げられます。
どうしてもスピードや回転力が必要な高難度のトリックでは難しさを感じる部分が出てきます。
また、全体的にのっぺりとした滑りになってしまうこともデメリットの一つと言えるでしょう。
リスクは大きくなりますが、キャンバーで行うトリックの方が、メリハリがありスタイルのある格好いいトリックに見えます。

ロッカーボードを使用する際は、きっぱりと練習だと割l切った使い方をすることがポイントです。
ここでしっかりと動きの感覚を身に付けて、より反発やメリハリを求めたモデルへチェンジしていくことが格好いいトリックへの近道となります。

 

 

 

今回はグラトリの練習におけるロッカーボードの利点を紹介しました。
ロッカーボードの魅力は乗ってみないと分かりません。
いきなり一枚購入するのはハードルが高いという場合は、試乗会や友達に頼んで一度乗ってみるのが良いでしょう!
キャンバーボードしか乗ったことのないライダーには衝撃の乗り心地です!
きっと一枚欲しくなりますよ!

 




 

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