ヤマゴリです!
また筋トレを本格的に再開しておりまして、体中が筋肉痛であります。
シーズンに比べて週末に激しい運動をしないのでコンスタントにトレーニングができるんですよね!
スノーボード中心の生活で調整していた筋トレがいつでも出来るようになってしまいました。
来シーズンへ向けて基礎体力向上を目指いしていく所存であります。
今日はグラトリにおけるスタンス幅の考え方について紹介します。
スノーボードのセッティングで非常に大切になってくるスタンス幅。
グラトリを行う上でもスタンス幅の設定はトリックの質に大きく影響してきます。
ギア以外で数少ない自分に合わせた調整ができる部分ですので、しっかりとその特徴を把握することが大切です。
今日はグラトリにおけるスタンス幅がもたらす影響を特徴別にみていきます。
スノーボードにおいて、基本的なスタンス幅は肩幅を基準に考えます。
自分の肩の下に足が来るようにスタンス幅を設定する、これがスノーボードをする上で 基準となるスタンス幅 となります。
ここから自身のスタイルに合わせて幅を調整していくのですが、
それぞれ人間は、身長・体重・骨格・重心 などの影響で滑りやすいと思えるセッティングが変わってきます。
また、滑りのスタイルによってもスタンス幅をはじめとする様々な調整が必要になります。
ですので、一概にこれが良いとは言えないのですが、一般的にグラトリというスタイルにおいてのスタンス幅がもたらす影響について今回は考えていきたいと思います。
ここでは ①スタンス幅を広めに設定した場合 ②スタンス幅を狭めに設定した場合 この2点がグラトリに与えるメリット・デメリットを見ていきます。
通常グラトリには広めのスタンスが好ましい と言われています。
これはグラトリにおける多くのメリットが広めのスタンスに含まれるからです。
ここで紹介する広いスタンスという考え方は、肩幅より少し広めのスタンスを基準に ”さらに広くした場合” を想定するものと考えてください。
メリット・デメリットも広くなるにつれて大きくなっていきます。
■メリット
板が軽く感じる
人間は重いものを持ち上げるときなど、力を入れるときには重心を安定させるために足を大きく開きます。
同様にスノーボードでもスタンスを広くとった場合ほど力を伝えることができるようになります。
これにより無理をせずに板に力が加わり、結果 板が軽く感じられるのです。
また、スタンスが広くなるほどノーズ・テールの長さは短くなります。
操作する部分が短くなる(軽くなる)ことで重量が低下することも理由にあげられます。
安定感の向上
スタンス幅が広いことで重心が安定します。
これは上記で紹介したように、足を広げることで踏ん張りが効くことで得られるメリットです。
重心が安定することで、トリック中の安定感が向上します。
また、多少のズレが生じた場合でもリカバリーが効く点も大きなメリットとなります。
踏み込みやすく弾きやすい
スタンスが広いことで安定したアプローチが可能となり、弾き系では力を発揮します。
また、踏み込むポイントも甘く回転トリックではやり易さを感じることができます。
着地でも安定感があるためメイク率も向上するのでガンガントリックをつなげていくライダーにはおすすめです。
■デメリット
操作性の低下
板が軽く感じることで取り回しやすさはアップしますが、これはあくまで感覚の問題です。
実際は操作性が低下し、クイックな動きに対しては対応が難しくなります。
自身の体が開いているために、体重が分散してしまい動かし難くなることが原因です。
ライディングの際にも足元で板を操作することが難しく、どうしても体重移動中心のターンになってしまいます。
板をすぐに弾いてしまう
これはプレスなど点や面に乗り続けることが難しくなるというデメリットです。
先端までの長さが短いために、どうしても弾く力が強くなってしまい、かなり柔らかい板でない限り乗り続けることが難しくなってしまいます。
無理をして体重を預けて板に乗ることもできるのですが、重心が少しでもズレるとすっぽ抜ける危険性が高まります。
足への負担が大きい
足を開いている状態は言ってみれば不自然な状況です。
支える能力は向上しますが、逆に言えば常にテンションが掛かっている状態。
当然足への負担は向上します。
1日滑り終わった際の足へのダメージは、狭めに設定した場合に比べて大きいです。
怪我のリスクも高まりますので、あまりにも広すぎるスタンスには注意が必要です。
狭めのスタンスは、肩幅より少し広め~肩幅まで 場合によっては 肩幅より少し狭いくらいの広さ で考えてください。
■メリット
高回転が可能
スタンスが狭いことでノーズ・テールが長くなります。
これを遠心力に変えて高回転を生み出すことで、720など高回転トリックに繋げることが可能となるのです。
また、重心が中心に集まることで体を1本の棒のようにすることができ、一気に回しこむことが可能となります。
弾きのタイミングはシビアになりますが、グラトリの華、高回転トリックへの道が開かれます。
操作性の向上
スタンス幅が狭いということは通常の姿勢に近づくということです。
つまり、膝の可動域が広がり重心操作など様々な点において操作性能が向上します。
ボードコントロールも伴って向上しますので、様々なトリックにおいて対応が効きます。
板に乗りやすい
ノーズ・テールの面積が大きい為、乗り系のトリックでは力を発揮します。
柔らかい板では多少の体重を預けることで形状を維持してくれるのでプレスが無理なく続けることができます。
板の粘りが強くなるのですっぽ抜けるリスクも軽減できます。
■デメリット
板が重く感じる
足が狭まっているためボードを持ち上げる能力が低下し、板が重く感じられます。
また、ノーズ・テールの長さが長くなることで、その重量もプラスされます。
取り回しがしずらく感じてしまう点は大きなデメリットと言えます。
転倒リスクの増加
重心が狭く高くなることで軸がブレやすくなります。
そのため、安定性は低下し転倒のリスクが増加してしまいます。
着地でもシビアな体勢維持を求められるのでメイク率は低下するでしょう。
春先の凸凹にの緩んだ地形ではトリックへのアプローチでバランスを崩してしまうことが多くなります。
踏ん張りがきかなくなる
重心が高いことで踏ん張りがきかなくなります。
滑走中の地形の変化や、トリック中にバランスを崩した際などにリカバリーが効かず転倒してしまうリスクが向上します。
また、グラトリにおいては急ブレーキを生かしたトリック(アンディ系など)において、進行方向へかかる重力に対して重心が大きく移動してしまうことで影響が出てしまします。
スタンス幅の広さはそれぞれにメリットデメリットが存在します。
グラトリのスタイルに合わせて見ていくと、以下のような使い方に適していると言えます。
■広めのスタンス
トリックメインで終日滑り続けるグラトリ一本のライダーにおすすめ。
板が軽く感じられるため長時間のトリックにも耐えられます。(実際は負担が掛かっているのでこまめに休憩を取りましょう)
弾く動きではポイントが広く容易にトリックが決まります。
安定感も抜群でリカバリー能力にも長けるので、初めての技に挑戦する際やグラトリ初心者のライダーにもおすすめです。
■狭めのスタンス
グラトリ以外にフリーランでも楽しみたいライダーにおすすめ。
操作性能に長けているため高速での滑走やトリックにも対応できます。
また、540~先の高回転を視野に入れる場合は狭めのスタンスに軍配。
乗り系のトリックでも乗り易さを感じることができるため、滑りの中にグラトリを取り入れるようなスタイルにも適しています。
このようにグラトリのスタイルによってスタンス幅を調整することが良いと言えます。
ただ、冒頭でもお話ししましたが、人はそれぞれ体を構成するパーツにばらつきがあるので一概には言えません。
中には広くなければ高回転ができない人もいるかもしれません。
あくまで通常論であり、絶対論ではありませんので、最後は自分で試してみるしかありません!
今日はグラトリにおけるスタンス幅について紹介しました。
この記事を参考に様々なスタンスを試して自分のスタイルに合ったセッティングを見つけてくださいね!
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