スケートカルチャーのマスターピース! SCREAMING HAND(スクリーミングハンド)!

スケートカルチャーのマスターピース! SCREAMING HAND(スクリーミングハンド)!



 

ヤマゴリです!

自粛生活のおかげで部屋で作業をする時間がとても多くなってるこの頃。
もともと多かったコーヒーの消費量もかなり増えています。
キャンプが出来ないこの現状で少しでもアウトドア感覚を取り入れたいということから、最近はアウトドアグッズを使ってコーヒーを作るようにしています。
部屋でも使える小型のガスバーナーとケトルと使ってお湯を沸かし、携帯ミルでコーヒーを挽いて入れる。
飲みなれたコーヒーでも少し入れ方を変えるだけで一層美味しくなるものです。
さすがに、部屋で焚火はできませんが・・・無駄にアウトドアグッズを取り込むのも乙なものです!

今日は あのグラフィック についてです!

 

 

皆さんこのグラフィック見たことありますか?

 

ヨコノリ好きなら一度は見たことありますよね!
メチャメチャ有名なグラフィックですもんね!

 

世界的に有名なこのグラフィックは『SCREAMING HAND(スクリーミングハンド)』と呼ばれています。
今日はスケートカルチャー代表するグラフィックの一つ SCREAMING HAND について紹介します。

 




 

SCREAMING HAND の生みの親

 

SCREAMING HAND(スクリーミングハンド) は、80年代スケートカルチャーを代表するデザイナー JIM PHILLIPS(ジム・フィリップス)氏 によって生み出されたグラフィックです。

 

 

JIM PHILLIPS は、1975年からデッキカンパニーである 『SANTA CRUZ SKATEBOARDS(サンタクルーズスケートボード)』でアートディレクターとして活躍しており、これまでにスケートアートにおいて多大な影響を残してきたアーティストです。

 

中でも有名な作品が1985年に発表された SCREAMING HAND です。
発表以来多くの人々の目に触れ、スケートアートの代表作の一つとして今なお輝き続けるグラフィックです。

 

 

SCREAMING HAND は、80年代スケートカルチャーを代表するデザイナー JIM PHILLIPS が生み出したグラフィック。
発表以来多くの人々に影響を与え続け、今なお輝き続ける スケートアートを代表する作品の一つ。

 

 

SCREAMING HAND と SANTA CRUZ

 

 

1975年から SANTA CRUZ でアートディレクターとして活躍する JIM PHILLIPS は、1985年にあの有名な SCREAMING HAND を生み出しました。

 

SANTA CRUZ SKATEBOARDS は、アメリカの小さな海岸沿いの町 SANTA CRUZ で誕生しました。
当時この町でスケート三昧の生活を送っていた3人の若者(リチャード・ノヴァーク、ダグ・ハウト、ジェイ・シャイアマン)がスケートボードの製作を依頼され、サーフボードの余剰資材を使って作り上げたボードを納品したことから物語は始まりました。
これが好評となり、SANTA CRUZ SKATEBOARDS を立ち上げ、現在に至るまで妥協のないモノづくりを続けています。

 

SANTA CRUZ が世界的に有名なデッキカンパニーとなったのは 1985年に SCREAMING HAND を発表したことがきっかけです。
当時、青い腕が叫ぶ独創的なグラフィックは爆発的人気となり、SANTA CRUZ の名を一気に轟かせました。
以降、SCREAMING HAND は SANTA CRUZ を象徴するトレードマークとなりました。

 

SANTA CRUZ は、SCREAMING HAND 発表以降も多くの名作を世に送り出しました。
現在では スケートボード、サーフィン、スノーボード の 3つのヨコノリ、通称 “3S” を展開するブランドとして、世界中のライダーに愛されています。
そんな中でも やはり SCREAMING HAND の人気は絶大で、全てのジャンルのギアにおいて、SCREAMING HAND をデザインしたラインナップが展開されています。

 

SANTA CRUZ の歴史 は正に、SCREAMING HANDと共に歩んだ歴史 なのです。

 

 

SANTA CRUZ SKATEBOARDS は、アメリカの小さな町で3人の若者によって誕生した。
JIM PHILLIPS をアートディレクターに迎え SCREAMING HAND を生み出したことで SANTA CRUZ は 世界的なブランド となる。
現在では スケートボード、サーフィン、スノーボード3S を展開するブランドとして成長している。

 

 

SCREAMING HAND の誕生

 

 

SCREAMING HAND はその名の通り SCREAMING(叫んでいる)HAND(手) をイメージしたグラフィックです。
千切れた青色の腕が描かれ、手についた口が叫んでいるデザインです。

 

JIM PHILLIPS が SCREAMING HAND を生み出したのはある出来事がきっかけになっています。
それは彼がスケートボードやサーフィンを描くことに熱中して板高校時代に遡ります。

 

 

ある日彼はサーファーが溺れてしまうというシーンに遭遇してしまいます。
この時に見たサーファーの手が水の外で握られている様子が JIM PHILLIPS 少年の中で大きな印象として残ります。
その後、サーファーは必至の救助活動も空しく亡くなってしまいました。
これは、彼が出くわした初めての 死の瞬間 でした。
彼は、衝撃的な体験の中で大きな印象として残っている “握りしめられた手” を忘れないように持っていた本の表紙に書き留めます。

 

時は流れ、彼はアートディレクターとして SANTA CRUZ に入社。
仕事の依頼でロゴのデザインを考えている際、彼は自分の左手を握りしめて描き始めます。
彼は高校時代の出来事から、手はすごく強いモチーフ であり、印象に残るもの であるかを知っています。

 

そしてこう考えます。

手に口があったら・・・もしその口が叫んでいたら・・・
どれほどのインパクトのあるデザインが出来るだろう。

 

こうして誕生した  “叫ぶ手”  はその後のスケートシーンを代表するグラフィックとなるのです。

 

これが SCREAMING HAND が誕生した瞬間です。

 

 

SCREAMING HAND は JIM PHILLIPS が高校時代に体験した、初めての『死」との遭遇から発想を得ている。
その時に見た サーファーの握られた手 が強い印象として残り、SCREAMING HAND のモチーフとなっている。
それを更に強いグラフィックにするため、口をつけ、叫ばせる ことで、あの世界的に有名なグラフィックが誕生した。

 

 

様々な SCREAMING HAND

 

SCREAMING HAND のオリジナルはお馴染みの青色のデザインのものですが、1985年の誕生以来いくつものパターンが製作されていきました。
ここでは、これまでリリースされたものの中からその一部を紹介していきます。

 

 

 

まずはかなりリアルな SCREAMING HAND。
オリジナルに比べてかなり細かくディテールも書き込まれています。
割けた筋肉の様子もかなり鮮明に描写されており、一部は白骨化しているなど、より凄惨な雰囲気です。
血管で “JIM PHILLIPS” の文字が入ります。

 

 

オリジナルに比べて獣感が強い印象の SCREAMING HAND。
爪が長い点や犬歯が発達している点などから人間の物ではない雰囲気が漂います。
舌は先が二つに分かれる蛇のような形で描かれています。

 

 

SCREAMING HAND は向かって左を向いた形で描かれる形がセオリーですが、中には全く違ったパターンも存在します。
こちらは右を向いており、手で輪を作ったデザインです。
OKサインのようにも見えますし、見ようによっては仏教の来迎印のようにも見えます。
SCREAMING HAND ですが叫んでいる感じがなく、落ち着いた雰囲気です。

 

 

こちらは白い毛におおわれた YETI SCREAMING HAND 。
雪山に住むという幻獣 YETI を表していると思われます。
SANTA CRUZ の文字が入るので、商品プロモーション用と思われます。

 

 

こちらはなんと MARVEL COMICS とコラボレーションしたもの。
お馴染みのヒーロー達の SCREAMING HAND が並びます。
様々なジャンルにおいて大きな発信力を持つ SCREAMING HAND の凄さが伺えます。

 

 

 

 

ここで紹介したのは数ある種類の中のほんの一部です。
この他にも SCREAMING HAND には多くのバリエーションが存在し、様々な所でパロディされるなど、その種類は星の数ほどあります。
これだけ見ても、これまで数十年と愛され続けている SCREAMING HAND の凄さを感じます。

 

 

 

 

いかがでしたか?
今日は SCREAMING HAND を紹介しました。
オールドスケート時代から現在まで続く JIM PHILLIPS の傑作『SCREAMING HAND』
その影響はスケートシーンに留まらず、日々様々な所で触れることが出来ます。
色褪せないアートの力でスケートボードを盛り上げる。
単純に好きなアートが、スケートボードを始めるきっかけとなる。
そんなスケートボードの始め方もいいですね!

 




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