ヤマゴリです!
9月に入りだいぶ涼しくなってきましたね!
もうすぐ秋がやってきます。
秋と言えば『食欲の秋』と言われるように、美味しい食べ物が沢山ある季節です。
どうしても体重の増加が心配されますね・・・
皆さん運動してますか?
秋が終われば待ちに待った冬がやってきます!
シーズンインで体重が重くて思うように体が動かない・・・!
なんてことがないように、しっかりと運動をして体重の管理と筋力の増強をしておきましょう!
今日は『トーション』を活かした滑りについて紹介していきます。
スノーボードにおける『トーション』とは、板に生じる『ねじれ』の動きを指します。
トーションを理解することで、自身のスタイルに合った板の選択や、トーションを生かした美しいターンの実現など、滑りにプラスの影響をもたらしてくれます。
今日はトーションの使い方から滑りに対しての影響までを紹介していきます。
普通スノーボードでターンをする際には、ほとんどのライダーが無意識にトーションの動きを使っています。
レギュラースタンスのライダーが右側へターンをする際には、トゥ側(つま先側)へ体重を掛けます。
この時、前後の足で同時に体重移動することはなく、自然と前足から徐々に体重を掛けていき、最終的に後足も体重を掛けるという形になります。
前後の時間差があることで、ノーズ側から徐々にテール側にエッジが掛かっていくイメージです。
この動きの中で、前足のトゥ側にのみ体重が掛かっている状態が自然にトーションを使っている状態になります。
つまり、前足がつま先立ち、後足が地面に全体が着いている状態です。
この形では板がねじれますね。
これが『トーション』です。
これが硬いか柔かいかというポイントが一つのボードスペックとなります。
通常、トーションはボードのフレックスに比例する場合がほとんどです。
フレックスが硬い板ではトーションも硬く、柔らかい板ではトーションも柔らかいのが一般的です。
(ボードがねじれる動きを指すのが『トーション』)
次に、トーションの硬い・柔いが滑りに与える影響について紹介します。
トーションが硬いということは、先に紹介したターンの動きで大きな力が必要ということになりますので、クイックなターンが難しくなります。
その代わり、カービング中にしっかりと雪面にエッジが食いつき、雪面の影響を受け難く 安定した滑りが可能です。
逆にトーションが柔らかいと、小さな力でターンの動きが可能となるため、ショートターンがしやすくなります。
しかし、雪面の影響を受けやすくなるため、荒れた地形では バランスを崩しやすくなります。
【トーションの硬いボード】
大きなターンになるが、安定したターンが可能。
【トーションの柔らかいボード】
小さなターンができるが、雪面の影響を受けやすい。
このようになります。
基本的にはフレックスの硬い・柔らかいと同じ影響があると考えてもらって大丈夫です。
カービング用のボードはトーションが非常に硬く設定されています。
これは大きなターンをより高速で安定したものをするためです。
カービングボードの形状におけるセンターと先端の幅がほとんど変わらない点もトーションを抑える工夫です。
カービングボードは幅の差が少なくトーションを抑えた設計になっています。
グラトリにおいてはトーションはどのような影響があるのでしょう。
硬い板であればトーションを掛けた状態から元の形へ戻す際に大きな横方向への力が発生します。
これを活かすことで、高回転へ繋げることが可能です。
一番わかりやすいのが『ソネ』と呼ばれるトリックです。
ソネは、片方の足を浮かせた際にねじれ(トーション)を発生させ、着地と同時に残しておいた逆の足を開放することで、発生した横方向への力を回転に繋げるトリックです。
トーションの硬い板を使いこなすことができれば、この横方向の力をトリックに組み込むことで高回系トリックの幅が広がります。
逆に、トーションの柔らかい板ではクイックなトリックが可能です。
グラトリ動画で180~360程度回すトリックを繰り返すライダーが紹介されていますが、あれは ①先行動作+板をズラす動き ②トーションを活かしたソネを取り入れた動き で構成されることが多いです。(特に技への入りはソネを使っている事が多い)
同じソネでもトーションが柔らかい板であればクイックにつなげることが可能となりますので、180~360程度の連続した動きではトーションの柔らかい板の方がやり易さを感じることができます。
先に紹介しましたが、トーションの硬さは板のフレックスに比例することが多いです。
しかし一部の板では、独自のテクノロジーで柔らかい板でもトーションの反発性能を向上させているものが存在します。
また、同じフレックス規格の板でもワイドモデルが存在する場合、トーションは硬めになっています。
このように、板のフレックスに対して対照的なトーションを組み合わることで、独特の乗り心地をトリックに生かすことが可能です。
最近のグラトリブームで各社個性豊かなトリックボードをリリースしています。
トーションに意識を置いた板もありますので、その他のスペックと見比べながら板選びの参考にしてください!
今日はトーションについて考えてみました。
しっかりと理解出来れば、「あの動きがトーション」か! という感じになると思います。
グラトリを練習していれば、何となくトーションを活かした形でトリックができてしまったことが一度はあるはずです。
その時は「良く分からないけどなんかできた!」と言った感じで、再現性はなかったものが、理解することでモノになります。
『トーション』を活かしたトリック、是非取り入れてみてください!
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