ヤマゴリです!
先日は天気が非常に良い中ボードが出来ました!
もう春本番の雪質と気温で、中には半袖で滑っている人もいたくらいです!
シャバ雪はトリックの練習をするにはもってこいなので、僕も新しいトリックに沢山挑戦しました。
特にジブに力を入れた一日だったので、なんとなく感覚が研ぎ澄まされた感じがします!
周りもジブやキッカーに入る人達が大勢いました。
世の中には上手な人が沢山いるのでリフトから眺めているだけでも勉強になりますね。
もっとできるトリックを増やしてリフトから見てもらえる立場になりたいです!
今日紹介するのは ビンディングの緩み についてです!
滑走中にビンディングが緩んでグラグラしてきたという経験がある方は多いと思います。
ふと気づくとビンディングが左右に動く状態になっている・・・
ビンディングが緩んでいる状態は様々な 危険性を伴います。
今回はビンディングが緩んだ際にすぐに対応する必要性と対策アイテムを紹介します。
まずはビンディングの緩む原因について紹介します。
スノーボードでは、ボード左右へ体重をかけることで進行方向をコントロールします。
この際、体重をボードへ伝える媒体となるのが ビンディング です。
ビンディングには 自身の体重移動による力 と、操作のために 板が雪を押し出す際に発生させる抵抗力 が掛かります。
それらの力は体重移動によって 左右上下 様々な方向に掛かることになります。
ビンディングはこれらの力に対応できるよう丈夫に作られています。
しかし、ビンディングを固定している ネジ部分 はこれらの力によって少しずつ動かされます。
これが 緩みの原因 です。
本来は完全に固定してしまうのが理想なのでしょうが、実際はそれぞれのライダーに合ったスタンスへ調整できるような作りになっています。
基本的には4つのネジによって固定されるのが一般的です。
容易に想像できると思いますが、ビンディングが緩んだ状態で滑走することは 危険 です。
ここではビンディングが緩むことで生じる危険性について紹介します。
ビンディングが緩んでいると、ボードへの力の伝達に時間が掛かってしまいます。
どうしても緩んでいる分力が伝わるポイントへ到達するまでに 遊び があります。
この遊びにより操作と動作に タイムラグ が発生してしまうのです。
遊びを介しての力の伝わり方はルーズです。
パッと掛かるのではなく、じわじわ掛かる 感じです。
急な回避行動などでは瞬発性が状況を大きく変化させます。
ルーズに力が伝わり、操作から動作までに時間が掛かる状態は 危機回避能力が低下している状態 と言えます。
緩んでいる状態では操作の度にネジ穴の中で ネジが動いています。
先ほども紹介したように、スノーボードでは左右上下に大きな力が掛かるため、ネジが固定されていない状態ではネジの溝部分(ネジ部)がダメになってしまいます。
ネジ部が変形してしまったネジを使用すると、これまで以上に緩んでしまう原因 になったり、締めたネジが外れなくなる などの危険性があります。
ビンディングの緩みは、体重移動 や 雪面に対する抵抗力 から生じることは分かりました。
ではそのような状態に陥りやすいシチュエーションはどのような場合かをいくつか上げてみます。
グラトリ をメインとした滑走スタイルではビンディングへの負担が左右上下に頻繁に繰り返されます。
更に、普通に滑走する場合に比べてその力がが大きく、時には 無理な体勢から力を加える状況 もあり得ます。
そのような状態は、当然ビンディングに対する負担も大きくネジが緩む原因となります。
これは同様に ジブ にも当てはまります。
キッカー の 着地時 にビンディングへ掛かる力は非常に大きなものになります。
これはキッカーのサイズが上がるなるほど大きくなります。
更に、回転 を伴うトリックを行う場合は、着地時にその回転を止めるための 横の力 が加わります。
これらの大きな力は一気にネジを消耗してしまう可能性のあるものです。
キッカーの着地時は 命の危険 を伴う状況です。
緩んだビンディングでは板をコントロールする正確な操作が出来ません。
頻繁にキッカーに入る場合は こまめなビンディングのチェック が必要です。
極端な ダックスタンス もネジが緩む原因になります。
ダックスタンスとは 左右のビンディングが外側へ開く形 を指します。
カービングなどを意識しない限り、一般的には多くのライダーがダックスタンスですが、その幅が大きすぎるとビンディングに掛かる負担は大きくなります。
板を操作する際、我々はどうしても 足を内側にたたもうとします。(足を内側へ閉じるイメージです)
グラトリなどでは回し込む際に外へ力を掛ける場合があり、極端なダックスタンスにするライダーもいるのですが、それでも圧倒的に通常の滑走時間が長いので内側にかかる力は蓄積します。
極端なダックスタンスでは、通常のスタンスに対して大きな力でこの動きが繰り返されることでネジが緩みやすくなってしまうのです。
以上のようなシチュエーションではビンディングにかかる負担が大きくなり、結果ネジが緩みやすくなるため注意が必要です。
それぞれ、普通の滑走状態に対して、大きな力を使ったシーン で起こり得る状況です。
そんな時にビンディングに不具合が生じてしまっては非常に危険です。
これらのスタイルに該当する方は、こまめに ビンディングのチェック を行うことをおすすめします。
ビンディングを緩ませない方法はいくつかあります。
これは言うまでもありませんが こまめなチェック が一番大切です。
滑走前・滑走後 には必ずチェックを行う。
休憩 をはさんだ場合に確認をしておくなど、こまめに状況を確認しておくことが重要です。
また、一見緩みが生じていない状態でも、一日の初めにはネジを締めなおしておく などすればより安全です。
次は、これらの基本的な対策を踏まえた上で、より安全性を高めるために使用したいアイテム を紹介します。
ネジに滑り止め効果のあるゴム製のリングを装着する方法です。
ネジとナットの間にリングを噛ませて締めるだけなので非常に簡単。
これだけで食いつきが良くなりネジが動きづらくなります。
ネジ締める際には通常よりも力だ必要となり、しっかりと行う必要がありますが、簡単に効果が出る方法です。
ネジに緩み止め効果のある接着剤を塗布する方法もあります。
ネジ部に専用の接着材を塗った後に締めることで、ビス内で接着剤が硬化し、ネジが緩みにくくなります。
通常24時間ほどで完全に硬化するので、滑走予定の前日までには塗っておきましょう。
一度ネジを外してしまうと再度硬化するまで待つ必要があるため、ある程度スタンスが確定した後に使用するのがおすすめです。
ビンディング以外にも、ネジが緩みやすいストラップ部分などにも使用できます。
古くなったネジ や 緩みやすくなったネジ を使い続けると更に状況を悪化させる可能性があります。
ネジはダメになっても替えがききますが、ビンディングのネジ穴 に問題が生じてしまうと取り返しがつきません。
不具合が出てきた際には、ネジを新調 するのも一つの方法です。
ネジ部がすり減っていないものを使用するだけで状況が改善される場合もあります。
それぞれのブランドごとにスペアのネジ(ビス)が販売されています。
今回はビンディングの緩みの原因と対策について紹介しました。
対策アイテムもあるのですが、一番大切なことは こまめなチェック だと思います。
余程強い力が加わらない限り、一日の滑走でネジが緩む可能性は少ないと思います。
一日滑り終えたら一度締めなおす。
これだけを確実になっていれば基本的には大丈夫なはずです。
補助的に対策アイテムを使用しつつ、こまめなチェックを忘れない。
これをしっかり守って、緩みのない快適な滑走を楽しんで下さい!