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グラトリに必要な3つの要素とは? 板の性能を理解して上達しよう!

 


 

ヤマゴリです!

 

4連休が迫っていますね!
世の中コロナで大変ですが、きっと多くの人々が動くんだと思います!
せっかく動くのであればしっかり節度ある行動を心掛けてリフレッシュしてもらいたいです。
観光であれば地元の人達に迷惑が掛かるような行動だけはしないように注意したいですね。
こんなことを考えなくて済む、当たり前が早く戻ってくれるよう願ってます。
ホント頼むぜコロナ!!!

 

今日はグラトリに必要なボードの3つの要素を解説しますよー!

 

 

グラトリを行う上でギア選びは非常に大切です。
中でも、直接雪面と未着している板はトリックのパフォーマンスを左右する重要なギアです。

そんな板のスペックの中で、グラトリにおいて必要な3つの要素は何なのか。
グラトリ上達を目指すライダーに特に重要な要素を紹介していきます。

 



 

グラトリに必要な板の3つの要素

 

 

まずはじめに、グラトリにおいて重要な 3つの要素 を紹介します。
グラトリのやり易さに関与する要素は沢山ありますが、中でも大切なのが以下の3つです。

 

① フレックス

② 反発性能

③ トーション

 

<フレックス>

板の柔らかさを表す指標。

 

<反発性能>

板に力を加え湾曲させた際に、戻ろうとする力の大きさ。

 

<トーション>

板のねじれの動きに対する柔らかさの指標。

 

 

以上の3つがグラトリを基準に考えた際の板に求められる要素です。
それぞれが 大きい方が良い・小さい方が良い と言うものではなく、自分がイメージするトリックに合わせた選択を行うことが重要です。
次はそれぞれの要素がどのようなトリックのスタイルにおいて向いているのかを解説します。

 

フレックスの考え方

 

 

まずはフレックスについて説明します。

 

グラトリではソフトフレックスの板が良いとよく言われます。
ソフトフレックスの板は小さな力で板をコントロールできることから、軽い取り回しが可能 です。
トリックを連続して行う場合などでは、ソフトな板は扱いやすくグラトリの メイク率も向上 します。

 

これだけ見ると良い所ばかりですが、そこにはデメリットも存在します。

ソフトな板のデメリットは以下の通り。

・通常滑走でのバタつき
・反発性能の低下
これらは低速でトリックの練習を行う段階ではあまり関係のない要素ですが、レベルの高いトリックに挑戦する場合においては非常に重要な要素となります。
特に必要となるのが、高回転トリック。
540~720を回そうと思うとソフトすぎる板はでは厳しい場合が多いです。

 

高回転はスピードを回転力に変換し、大きな反発を生み出すことでメイクします。
高い滑走スピードからのアプローチが必要となり、ここでバランスを崩さないことは非常に重要です。
また、ソフトすぎる板では十分な反発を生み出せず、回転が足りない場合があります。
高回転では、しっかりと安定するややハードな板で、十分な反発を生みだせるフレックスの板の方が有利です。

 

しかし、ソフトな板のメリットはやはり多いです。

 

・プレスがしやすい
・反発を得やすい
・引き付けがラク

 

など、グラトリに有利な要素をたくさん含んでいます。

 

プレス中心に組み合わせたスタイルや軽いスピンを取り入れたスタイルではソフトな板は大きな武器となります。
地形を利用したちょっとしたエアーでも高さを出しやすく、引き付けやすいことでトリックの自由も効きます。
このようなことから、グラトリメインのライダーや初心者にはソフトなフレックスの板が勧められる のです。

 

最近ではグラトリメインで開発されたモデルも多く、ソフトでありながら大きな反発を得られるモデルも数多く存在します。
そのようなモデルを選んでおけば間違いないですが、しっかりと理解をした上でギア選びをすることで更に幅は広がると思います。

 

 

ソフトフレックスには、デメリットもあるが総合的にはグラトリに適した多くのメリットがある。
高回転 を視野に入れると ソフトすぎるモデルでは難しい 場合があるが、自身のスタイルに合わせて適切なフレックスを選ぶことが重要。

 

 

反発性能の考え方

 

 

 

先にも述べたように、反発性能もグラトリにおいて重要な要素の一つです。
反発には二つの考え方があります。
それが、

 

① 反発の大きさ

② 反発の得やすさ

 

の二つです。

 

<反発の大きさ>

基本的に板がハードになるほど反発は大きくなります。
高回転トリックにおいては反発性能は重要な要素で、ある程度の大きさがなければ高回転は難しくなります。
板がハードになれば性能は高くなりますが、同時に扱いが難しくなります。

湾曲させる(弾く)ために大きな力が必要となり、弾くタイミングもシビアになります。
脚力のないライダーやトリックの感覚が十分に身についていないライダーには扱いが難しい場合が多いです。
しかし、使いこなせれば大きな反発を得られ、720等の夢の高回転トリックが視野に入ります。

 

<反発の得やすさ>

反発の得やすさはソフトなフレックス程向上します。
小さな力で板が湾曲することでリラックスした状態でのトライが可能となり、トリックのメイク率も向上します。
1トリックにかけるエネルギーも節約できることから、トリックの組み合わせがしやすいことも特徴です。

しかし、その分得られる力は小さく、高回転や無理やりねじ込むトリックには向いていません。
あくまで小さなトリックを組み合わせるようなスタイルで活躍する要素です。

このように、反発性能には 大きさ と 得やすさ の二つの要素があり、得意とするスタイルも異なります。
自身のイメージするトリックの形に合わせて反発性能を変えることで理想の形に近づけることが出来ます。

反発性能はおおよそフレックスのソフト・ハードに依存しますが、中にはグラトリ用に開発されたモデルもあるので、例外も存在ます。
詳しくは板のスペックを確認することが重要です。

 

 

反発性能には 大きさ得やすさ の二つの要素がある。
どちらもグラトリには重要な要素で、スタイルに合わせた選択 が必要。
初心者の内は 得やすさ が重要で、レベルが上がり高回転を視野に入れると 大きさ を重要視する場合が多い。

トーションの考え方

 

 

トーションは板がねじれる動きに対する柔らかさの指標です。
トリックではトーションを活かした動きから行うトリックも多く、こちらも非常に重要な要素となります。

 

180~360くらいまでのトリックを連続を行う場合、上手いライダーはトーションを利用した方法で簡単に行います。
板をねじることで元に戻ろうとする力を利用して反対側に回しこむのです。
この動きを『ソネ』と呼び、ソネの動きを利用することで、横方向の反発をトリックに組み込む ことが可能です。

 

トーションが柔らかいことで、ソネの動きはやり易くなるので、グラトリにおいては トーションは柔らかい方が良い でしょう。
あまりに柔かいと滑走時のバランス性能に影響が出ますが、グラトリメインのライダーであれば問題視するような範疇ではありません。

 

トーションはおおよそ 板のフレックスに比例 しますが、中にはコアにカーボンを組み込むことであえて硬くしているものなどもあります。
板のスペックで確認することが重要ですが、グラトリ用の柔らかめのモデルを選んでおけば、極端に硬いトーションを採用していることはないと思います。

 

トーションの柔らかさはおおよそ板のフレックスに比例する。
トーションは 柔らかい方が横方向の反発をトリックに組み込みやすい ため グラトリには有利 と言える。

 

 

 

今回はグラトリに重要な3つの要素を紹介しました。
それぞれ、グラトリの動きに影響する要素のため、ギア選びの際に気を付けておきたいポイントです。
フレックスに関しては、硬い・柔らかいによってグラトリのやり易さが決定するというものではありませんが、トリックのスタイルには大きく影響する部分です。
自身の目指すスタイルをイメージし、バランスを見ながら選ぶことをおすすめします。
もっと言えば、その日のゲレンデの状況やトリックスタイルに合わせて変更することが理想ですが、それは複数のボードの所有が可能な場合に限ります。
1枚の中で選ぶ場合は、自分のスタイル・レベルに合わせて選択しましょう。

 

 



ヤマゴリ