ヤマゴリです!
ポカポカ陽気なのに外へ出にくい日が続いていますね・・・
憎くきコロナ。
速く収束して青空の下に繰り出したいものです。
最近ははやる気持ちをどうにか抑えてキャンプ道具の整備に耽っております。
今年はいっぱいキャンプしたいゾ!
さて、今日は初めてのグラトリボードの選び方について紹介しますよ!
スノーボードを始めてある程度滑れるようになるとどうしてもやりたくなりますよね・・・
そうです!グラトリ です!
初めてゲレンデでトリックを目にした時の驚き!
興味が湧いて動画を検査した時の衝撃!
そう!グラトリは格好いいんです!
僕もやってみたい!
誰しも初めはこう思いますよね。
グラトリするならやり易いボードで練習したい!
でもグラトリ用のボードってどう選べばいいんだろう?
ネットで調べても様々な情報が溢れていてライダーの熟練度によって選ぶポイントも様々。
なんか、分かるようで分からない。
そんな初めてグラトリに挑戦するための皆さんに、最初の一枚の選び方を紹介していきます!
グラトリ初心者におすすめされがちなボードの特性として挙げられるのが、ソフトフレックス と 短めのサイズ です。
とりあえずこの二点が揃っていればOK的な感じに捉えられがちですが、それは間違いです。
もちろん全てが間違いではないのですが、全てのライダーがそれに当てはまるかは分からないということです。
まずはそれぞれのグラトリにおけるメリットを見ていきましょう。
【ソフトフレックス】
これは板の柔らかさを表す数値で、各ブランドが独自に数値付けを行っています。
各メーカーの板の中で最も数値の低いモデルを選べば、およそソフトフレックスの板が手に入ります。
フレックスがソフトなボードのメリットは何と言っても 反発の得やすさ と プレスのし易さ でしょう。
要は、簡単に反発を得て空中に跳び上がれ、テール・ノーズいずれか片方に乗った状態を作りやすいということです。
これら二つはグラトリにおいて外すことのできない要素となり、やり易い=グラトリに向いているということになります。
【短めのサイズ】
板のサイズが短いことのメリットは、扱いやすさ にあります。
長い棒を振り回すより、短い棒を振り回す方が素早く動かせるように、ボードも 短いものの方が扱いやすさが向上 します。
グラトリにおいてもトリックを重ねる際に素早く取り回せることは大きなメリットとなり、様々なパターンのトリックを組み合わせやすくなります。
また、クイックなターンがやり易くなり低速でもキレのあるトリックを行うことが出来ます。
このように、ソフトで短めが良いとされるには上記のようなメリットは存在するからです。
じゃあこれでいいんじゃないか? と思うかもしれませんが、ここで注目したいのがあなたが 初心者 という点です。
グラトリ用の板を選ぶ際に重要なのが、あなたの スノーボード熟練度 です。
どの程度滑ることができるか、グラトリをやろうと思ったタイミングがどの段階なのか、ここに注目する必要があります。
あなたがスノーボードを始めたばかりでまだ滑り込めていない状態、世にいう 初心者 だった場合はどうでしょう。
例えばターンがどうにかできるレベルと言うことであれば、上記の選び方では失敗します。
しっかりと体重をセンターに乗せ切れていない初心者の方がオーリーを掛けているのを目にすることがあります。
どうしても最初は後傾になりがちなので、この段階でオーリーをかけると大体スッポ抜けます。
そもそも後傾しているのでそれ以上板に力を掛けられずオーリーと言うより両足ジャンプになっている場合がほとんどです。
(後傾で板が浮いた場合、オーリーにならず板を横にスライドさせた形で雪面と垂直前方方向に投げ出されるパターンが初心者の失敗には多い)
短い板ではこの現象により拍車がかかります。
テールが短い分体重を預ける面積が小さくポイントがシビアになる為です。
このように完全な初心者が短い板でグラトリの基本である動きを練習しようとすると 余計に遠回り になります。
ではあなたがある程度滑り込みをしており、フリーランであればそれなりに滑ることが出来る!
でもグラトリは初めてという グラトリ初心者 ならどうでしょう。
短い板でもしっかりとセンターに乗って滑ることが出来る。
オーリーくらいなら今までのフリーランの中で少しはやったことがあるので対応可能!
このくらいのレベルであれば短めのボードは技を繰り出す難易度が下がり扱いやすいかもしれません。
しかし、このくらいのレベルのライダーになるとイメージしているトリックは完全な初心者よりも難易度が高い可能性があります。
あなたがイメージしているトリックが 540以上の回転系やプレスやバターを組み合わせたコンボだった場合は改めて考える必要があります。
もちろん最初からこんなトリックが出来るとは考えていないはずです。
しかし、そこに向かって練習していくということであれば、あまりに短く、あまりにソフトな板では 到達に時間が掛かってしまうかもしれません。
折角あるフリーランの技術をトリックに転用するためには、しっかりと安定したプレスを可能とする長さ と スピードを回転に変換する硬さ が必要となります。
このように今一度 自分のレベルをしっかりと考えた上で板選びを行うことが重要 です。
フレックスとサイズも重要ですが、ソール形状 も板選びにおいて非常に重要な役割を果たします。
直接雪面に接する部分だけあり、ソール形状一つで乗り心地は大きく異なります。
ここでは熟練度に応じたソール形状の選び方を紹介します。
【初心者におすすめの形状】
これからフリーランも上達していく中でグラトリもやっていくという形ならおすすめは引っ掛かりの少ない フラット寄り の形状です。
中でもおすすめなのは ダブルキャンバー形状 のモデル。
引っ掛かりを軽減しながらも適度な反発性能とエッジング性能を持ち合わせ、フリーランでもグラトリでも扱いやすさを発揮します。
もちろん高度なトリックでは物足りなさを感じるシーンはありますが、初心者の内はそこまで特化したトリックを行うスキルはありません。
要は、動きのきっかけが掴めれば良い のです。
その点ダブルキャンバーは反発を活かしたトリックも、プレス系の体重を預けるトリックも リスクを軽減しながらチャレンジ することが出来ます。
【ある程度基礎が出来ているライダーにおすすめの形状】
ある程度フリーランの基礎ができていればイメージするトリックも高いものになっているはずです。
540以上のスピン、切れのあるトリックを繰り出すためには 一定のスピード が必要です。
また、スピードを回転に変換するにはしっかりとエッジをきかせた動きが必要となる場合があります。
これを可能にするのが キャンバー形状 のモデルです。
もっともオーソドックスと言われるキャンバー形状の板にはグラトリに有利なポイントも多く存在します。
まずは キレのあるターンが可能 と言う点。
しっかりとスピードにのった状態から一気にエッジングを行うことで回転力を生み出し、結果高回転トリックやキレのあるトリックに繋げることが可能となります。
もちろん高回転を構成するポイントはエッジングだけではありませんが、一つの選択肢として高スピードからのエッジングという形がとれるようになります。
また、弾いた際の 反発性能 に関してはキャンバー形状は最も性能が良いとされます。
高く跳び上がることが出来る点は多くのトリックにおいて有利に働き、720等の 超高回転とされるトリック においても必要不可欠な条件です。
もちろんエッジング性能が上がることは同時に逆エッジのリスクを向上させるなど、マイナスな部分もあります。
しかし、高いレベルのトリックを目指すのであれば、それは性能と交換に 避けては通れないリスク なのです。
そこは技術でカバーするしかありません。
だからこそ、ある程度基礎のスキルがあるライダー におすすめしたいのです。
紹介した内容を参考にレベルごとのグラトリ用ボードの選び方をまとめると以下のようになります。
【初心者】(スノーボードもグラトリもこれから!)
形状 : ダブルキャンバー
フレックス : ソフト
サイズ : 適正サイズ
【グラトリ初心者】(フリーランはある程度滑り込んだ!)
形状 : キャンバー
フレックス : ソフト~ミドル
サイズ : 適正サイズ
初心者の内はフリーラン性能を損なわない為にも板のサイズは適性の物を使用しましょう。
とはいえ、そこまでスピードを出す必要はなく、グラトリの練習をメインで行うのであれば扱いやすさを重視した ソフトフレックスのダブルキャンバーモデル がおすすめです。
引っ掛かりが少なく、トリックのイメージが掴みやすくなります。
滑り込みもある程度進んでグラトリを本格的にやってみたいというグラトリ初心者には キャンバーモデル がおすすめです。
イメージする高いレベルのトリックにも挑戦することが出来ます。
フレックスに関しては挑戦したいトリックや筋力によって使い分ける必要がありますが、おおよそ以下のようにします。
(高回転メイン・筋力に自信あり)=ミドルフレックス
(プレスメイン・筋力に自信なし)=ソフトフレックス
サイズに関しては最初は 適正サイズ で挑戦してみましょう。
短めが扱いやすい場合もありますが、それはもっと上達して次に板を購入する際に考えるのが良いでしょう。
今日は グラトリ用ボード最初の一枚の選び方について紹介しました。
憧れのグラトリに向けて板を新調しようと考えているライダーの参考になれば幸いです。
ボードは安い買い物ではありません。
是非、納得できる一枚に出会えるように板選び頑張ってください!