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熊に遭遇した際の対処法! キャンプに潜む獣害の危険を回避する方法!


 

ヤマゴリです!

 

ポカポカ陽気が続いています。
ひたすら眠い今日この頃。
ブログを書きながらも窓から入り込む光にウトウトしてしまいます。
そんな時はコーヒーブレイク!
カフェインを摂取して眠気に対抗!・・・といきたいところですが、僕はカフェインが効かないのか何一つ変化がありません。
寝る直前にコーヒーやエナジードリンクを飲んでも5分後にはぐっすりです。
眠気に対抗できる方法を日々模索中です。

 

今日は熊に関する内容を紹介します。

 

 

近年のアウトドアブームで多くのキャンパーがキャンプを楽しんでいます。
中にはキャンプ場だけではなく、更なる野性味を求めて野山などのフィールドへと足を延ばすキャンパーもいます。
僕もその一人で、人の踏み入っていない山の中でテントを張ることもしばしば。
そんな時に注意したいのが 獣害 による被害です。

 

中でも による被害は全国で多数報告されており、注意が必要です。
今回は、キャンプにで 熊に出会わないために出会ってしまった場合の対処法 について紹介します。

 

 

キャンプにおける熊による被害

 

 

毎年、全国で熊によるキャンプ中の事故が報告されています。
自然豊かなフィールドとなれば、熊は キャンプエリア内 にも進入してきます。
キャンプ場内だけでも多くのニュースを目にしますが、野山をフィールドとする野営であれば更に多くの被害があるものと予想されます。

 

これまでに発生した重大事件としては、三毛別熊事件 や 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件 などが有名です。
なかなかキツい内容ですが、熊の怖さを理解するためにも一度目を通しておくのが良いかもしれません。

 

これらの内容はキャンプ中のものではないですが、同様の被害が起きないとは限りません。
事前に熊に対する知識を持っておくことは、もしものことが起こった際の備えになるはずです。

 

 

日本に生息する熊

 

出典:nippon.com

 

日本に生息する熊は 2種類 です。

 

① ツキノワグマ

 

 

本州・四国に生息する熊です。
胸に白い三日月型の白い模様があるのが特徴です。
体長は1~1.8M程です。
近年のキャンプ中の被害は ツキノワグマ によるものが大半を占めます。

 

② ヒグマ

 

 

北海道に生息する熊です。
非常に巨大で、オスの成獣は2.5~3M程になります。
メスはやや小さいですが、それでも2M程のサイズがあります。
先に紹介した重大事件の元凶となったのがこの ヒグマ です。

 

 

どちらの熊も人間の生活圏内には存在しないサイズの哺乳類です。
パワー・スピード 何をとっても人間より勝っているので、出会ってしまった場合は 回避行動 をとる必要があります。

 

 

熊と遭遇する原因と対策

 

 

熊による被害を回避するためにも、熊が人間の近くに現れる 原因 を理解する必要があります。
原因を理解した上で、それに対する 対策 を考えます。

 

 

熊の行動エリアに侵入

 

熊は基本的に 憶病 です。
人間が近くにいると分かっていれば 自分から近寄ってくることはありません。
そのため、余程の事がない限り熊は我々の生活圏内には現れません。
しかし、森の中などでは人間の存在に気付かずに偶然遭遇してしまうという可能性があります。
その場合は、人間が熊の行動エリアに侵入した ということになります。

 

<対策>

熊の生息エリアに立ち入らない ことが一番の対策です。
これが確実に実行出来れば熊と遭遇する可能性はほぼありません。もし熊がいる可能性のエリアに侵入する際には、自分の存在を知らせることが重要です。
中でも大きな音で存在を知らせる方法が有効で、ラジオクマ避けの鈴 などは古くから使われている方法です。
野山でテントを張る場合などは、道中大きな音を立てながら進むのが安全 です。
複数人で行動する場合は、大きな声で話しながら進むようにしましょう。

 

 

② 食事のため

 

熊は エサ を求めて近づいてくる場合があります。
それでも、キャンパーがワイワイ食事をしている所に現れることはありません。
現れるとすれば、人間が寝静まった後 サイト内に飲食物が残されている場合 です。
キャンプ場内での目撃は、エサを求めて熊がサイト内に侵入するというパターンがほとんどです。

 

<対策>

食べ残した食事やゴミをそのまま放置しない ことが重要です。
熊にとって餌となるものはその日のうちに決められた場所にゴミとして処理しておきましょう。
特に 臭いの強いもの には注意が必要です。

 

ゴミの放置は、熊だけではなく様々な動物を引き寄せ、サイト内を汚す可能性のある行動です。
自分たちだけの問題ではないのでしっかりと処理を行いましょう。
同時に、キャンプ場としても管理を徹底する必要のある部分だと思います。

 

 

熊が行動する時期と時間

 

 

危険な時期

 

熊が最も活発に行動する時期は 5~6月 10~11月 頃と言われています。
熊は 冬眠 する生き物です。
冬眠の準備のために多くのエサを求める 10~11月 と、冬眠後の空腹を満たすために行動する 5~6月 は最も遭遇のリスクの高い危険な時期なのです。

 

危険な時間

 

エサを求めて最も活発に行動するのが 朝方4~7時頃夕方17~18時頃 です。
山でテントを張る場合、出来ればこの時間には設営を終えてその場を動かないようにしましょう。
朝方はエサとなるものをテント近くに置かないように注意し、夕方は自分の存在を知らせるようにしましょう。

 

 

熊に遭遇した際の対応

 

 

原因と対策を紹介しましたが、どれほど注意していても熊に出会ってしまう可能性は0ではありません。
もしも熊に遭遇してしまったらどうしたら良いのか。

ここでは、熊に遭遇した際に 取るべき行動対策アイテム を紹介します。

 

 

熊と遭遇した・見かけた場合は 速やかにその場を離れる 必要があります。
その際に注意したいのが以下の点です。

 

<NG行動① 背中を向けて走る

 

熊に出った際には、絶対に背中を向けて逃げてはいけません。
熊は背を向けて離れるものを追いかける習性があるため、背中を向けて逃げるのは危険です。
熊は時速50㎞程で走ることが出来るため追いかけられた場合逃げきることは不可能です。
推奨されている方法は、熊の方に体を向けたまま少しずつ後退していく というものです。

 

<NG行動② 熊を驚かせない

 

熊に出くわした際に落ち着いた行動を取れと言われてもなかなか難しい気もしますが、できる限り 大きな音や動きで熊を驚かせないこと が重要です。
驚かせることで自己防衛本能が働き、こちらに攻撃を仕掛けてくる可能性があります。
叫び声をあげたり物音を立てないようできる限り冷静に対処しましょう。

 

<NG行動③ 死んだふり

 

熊に出会ったら死んだふりをする という方法が有効と昔から言われますが、これは 効果がない とされています。
熊は死んだ獲物を食べることもあるため、死んだふりを行っても意味がないようです。
それであれば少しでも熊との間に距離を取った方が有効なので、死んだふりで その場に留まることは避けましょう。

 

 

これらの行動に注意しながら、少しでも熊との距離を取るようにします。
熊を刺激しなければ、熊がその場を去ったり安全域まで距離を取ることが出来るかもしれません。
できるだけ静かに安全行動を取るようにしましょう。

 

 

それでも熊が襲ってきたら

 

上記の行動に注意しても、熊が襲ってくる場合はあります。
その時は 立ち向かう他ありません。

 

自分を大きく見せる

 

熊に自分より強いと思わせるためにも、自分を大きく見せる のが有効です。
腕を大きく上げたり振り回すなどして威嚇しましょう。
また、斧や鉈を持っている場合はそれらを振り回すことも有効です。

 

熊撃退スプレーを使用

 

熊と出会ってしまった場合の対策グッズとして販売されている 熊撃退スプレー が有効です。
このスプレーには唐辛子に含まれる辛み成分などが含まれており、強烈な痛みと刺激 を与えることが出来ます。
可愛そうな気もしますが、自分の命には代えられません。
スプレーを熊の鼻に向かって吹きかけることで戦意を喪失させ、退散できる場合があります。
安いものではないですが、万が一の場合に備えてリュックに入れておくと安心です。

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ケガをしてしまった場合

 

クマに襲われてケガをしてしまった場合、既に熊に対抗する力が残っていない場合は、急所を守ること が大切です。
具体的には、後頭部を手で覆い地面にうずくまる ようにしましょう。
顔や胸など 致命傷となりうる部分 を避けて、比較的耐久性の高い背中 を熊に向けることで助かる場合があります。

 

しかし、あくまでこれは最終手段と考えましょう。
出来る限り熊を追い払うために 行動を起こすこと が重要です。

 

 

 

 

 

今回は熊に遭遇しない為に・遭遇し場合の対処法について紹介しました。
熊との遭遇は恐怖です。
キャンプブームの今、誰もが被害に遭う可能性があると認識する必要があります。
熊に対する知識を深め、万が一の際にも落ち着いて行動できるように、常に心の片隅に意識を置いておくようにしましょう。

本来熊と人間は生活圏が交わることのない生き物です。
それでも遭遇するリスクが増えたのは、我々が熊の生活圏への都市開発を行ったからに他なりません。
近年ではエサが不足した熊が都市部に出没するケースも増えています。
キャンプにしても、我々人間が熊の生活圏へ踏み入っていることを忘れないようにしましょう。

キャンプに潜むリスクを理解した上で、きちんと対策を行うことが我々が行うべきマナーだと思います。

ヤマゴリ