ヤマゴリです!
冬でもキャンプをやりたいと思うくらいキャンプに熱中している方も多いと思います。
僕もその一人で、冬でも時々キャンプへ出かけているのですが、やはりそこは夏に行うキャンプとは全く勝手が違います。
軽い気持ちで行くと楽しむどころではありません。
でも、ちゃんと知識を持っていけば夏のキャンプとはまた違った楽しみを発見できるのも冬キャンプの大きな魅力です。
今回は冬キャンプに備えた知識と道具を紹介します。
冬キャンプにはハイシーズンのキャンプでは味わえない様々な楽しさがあります。
ここでは 冬キャンプならではの魅力 を紹介していきます。
冬は当然ながらハイシーズンよりも キャンプ人口が少ない です。
そのため、本格的な冬に近づけば近づくほどキャンプ場からは人がいなくなります。
普段込み合わっているキャンプ場でも、冬であれば贅沢に敷地を使うことが出来るのです!
込み合ったキャンプ場が苦手な方や自分一人の世界に浸りたい方にもおすすめです。
キャンプ場にもかかわらず野営のような体験が可能となります。
キャンプは好きだけど、虫はちょっと・・・
という方でも安心!
冬キャンプでは 虫がほどんどいません!
冬の晴れた日には空気が澄んでいて 星がきれいに見えることが多い です。
キャンプ場に灯る明かりも少なく、空がはっきりと見えるのも特徴です。
シンと静まり返った暗闇の中で空を眺めるという魅力的な夜を過ごせます。
冬は寒いので 焚火 のありがたさをより実感できます。
夏に何となく行っていた焚火も、冬にはその存在感をより大きく感じます。
楽しむ為ではなく、自分の体温を確保するために 焚火が必要 となるのです。
改めて、焚火の大切さに気付ける点も冬キャンプの大きな魅力です
冬キャンプはどうしてもハードルが高くなります。
しっかりと寒さに対する備えが出来なければ苦痛の夜を過ごすことになります。(本当に下手したら死ぬかもしれません)
だからこそ、冬キャンプをしっかりと乗り越えることは自分にとって 大きな自信となります。
冬キャンプ最大の敵は言わずもがな『冷え』です。
人間は体温が下がるとその他のことに一切集中できなくなります。
体の全機能が体温保持へ働き、キャンプ楽しむ余裕なんてなくなります。
冷えこそ攻略すべき最大のハードルです。
これまで以上に、体を冷やさない対策 が求められます。
冷えに対抗する方法は様々ありますが、まずはテントの 外 と 内 で分けて考えてみましょう。
せっかくのキャンプであれば外の形式や焚火を楽しんだりしたいものです。
やはり日中はテント外にいることが多くなるでしょう。
まずは 外での冷え対策 です。
日中といえども気温が大きく下がることもあるため、暖かい服装は当然必要となります。
ここで重要なのが、やや多めの服を持っていく という点です。
備えあれば憂いなしと言いますが、冬のキャンプでは ありすぎるくらいが丁度良い です。
もちろん荷物を極限まで減らしたいというキャンパーもいると思いますが、それは冬キャンプに慣れてからにしましょう。
多めの衣類を持っていくことは冬キャンプ入門には欠かせない対策です。
冬では焚火が大きな仕事をしてくれます。
やはり火をおこして当たるとポカポカと暖かくかなりの冷え対策になります。
ここで重要なのが、なるべく低い位置で焚火を行う という点です。
暖気は上へ上り、寒気は下へ落ちる という性質があるので、焚火台が高いと 足先が温められずに非常に辛い のです。
可能であれば直火が良いですが、直火禁止のキャンプ場も多いので、できるだけ低いポジションで使える焚火台を使用することをおすすめします。
BUSH CRAFT INC からリリースされている『ウルトラライト ファイヤースタンド』はかなり低い位置で焚火が出来るのでおすすめです。
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その他には、少しでも体温を逃がさない為に 靴下を3枚ほど重ねる 方法も効果があります。
焚火の熱を少しでも逃がさないために、焚火リフレクター を使用する方法も大きな効果があります。
これは、焚火に向かして奥に壁を作ることで 熱を反射 させて、自身の方向へ流すというものです。
基本的には炎に強い素材でできているため安心して使用できます。
中には代わりに木を積み重ねるなどして自作のリフレクターを製作するキャンパーもいます。
慣れたら是非挑戦してみても良いと思います。
冷えに対する食事の効果は絶大です。
体を内側から温める食事は冬キャンプの大きな武器です。
暖かい汁物 を食べることで 体温維持に大きな効果 が得られます。
具材には体を温めてくれる 根菜 を多く入れるようにしましょう。
中でも効果的なのが 生姜 です。
生姜たっぷりのスープなどで内側から体を温めれば夜もぐっすり眠れること間違いありません。
外での楽しみを終えたらあとは就寝です。
就寝時に体が冷えてしまうと寝付けず、それはそれは大変な思いをします・・・
ここでは テント内での冷え対策 を紹介します。
まさか毛布一枚で寝る人はいないと思いますが、シュラフなどの寝具を使う人は 寒冷地に対応したモデル を使用することをおすすめします。
寒冷地対応モデルは、やや値段は張りますが快適度はズバ抜けています。
毛布類では嵩張りすぎてしまう荷物も、シュラフ一つで対応出来るほど機能性に優れたシュラフが存在します。
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就寝時は 地面に接する面積が大きくなる ため、冷えた地面で体温を奪われやすくなってしまします。
自分と地面との間にマットを敷く などして冷気対策を行うことでより快適に睡眠が補償されます。
おすすめは高い冷気遮断性能と熱反射性能を持つ アルミシート と高さを確保できる パーソナルマット です。
↑ パーソナルマット
これはテント内の気温を物理的に上げてしまうという方法です。
これが出来れば快適そのものです。
具体的には ストーブ を使用する方法ですが、デメリットとしては 荷物が多くなります。
ストーブは灯油を使用するタイプの物や、テントから煙突を出して薪を燃やすものなど様々なタイプがあります。
いずれにしてもかなりの大荷物なので車での移動が必須となり、キャンプスタイルによっては厳しい場合もあります。
(※一酸化中毒の危険性を伴うため、きちんとした知識が求められます)
冬キャンプに挑戦する際に大切なことは 段階を踏むこと です。
冬キャンプはキャンプの中でもかなりの玄人感を醸し出せるので、そこにあこがれを感じてしまうという方も少なくないと思います。
少ない装備で雪の中で一人ぽつんとテントを張っている姿は、やはり格好いいものです。
しかし、いきなりそんなハードなキャンプに挑戦することは無謀です。
本当に最悪死んでしまう危険もあると思うので、しっかりと段階を踏んで挑戦していきましょう。
まずはしっかりと 管理のされたキャンプ場 で行うべきでしょう。
出来れば24時間管理人がいるような大型の施設が理想です。
多くはないと思いますが、冬でも運営しているキャンプ場は各地にあります。
しっかりと充実した施設があればより安心です。
できれば一人ではなく複数人で、他のキャンパーがいる、逃げ込める場所がある。
何かあった時に頼れるものがあること が最初の一歩には重要なのです。
冬キャンプと言われると雪の中に埋もれるテントを想像する方もいると思いますが、あれは相当ハードルが高いです。
本当に慣れていないと危険です。
急激な吹雪や大雪でテントが壊れるなどした時、自分一人ではどうしようもなくなってしまう 場合があります。
そんな環境では自由に身動きもできないことも多く、命に関わる状態に陥ります。
まずは 雪の降っていない環境 で挑戦して、少しずつ積雪のシーズンに挑戦するようにしましょう。
本格的な冬のキャンプでは 氷点下 まで気温が下がってしまうことがあります。
氷点下まで気温が下がることで、様々なものが凍ります。
物が凍る温度を理解しておくことで、いざという時に使えないという状態にならないようにしましょう。
本格的な冬のシーズンであればマイナスまで気温が落ちることがあります。
温度がマイナスに突入するとまず 水 が凍ります。
水はかなりの重要アイテムなのでテント内に入れるなどして出来るだけ温度を保つようにしましょう。
合わせて水分を含む ジュース類 は凍り始めます。
ちなみに水分との配合量により変わりますが、水分が凍るとシャーベット状になります。
果汁成分は凍らないので飲むと最初とても甘いのはこのためです。
マイナスになると 安価なガスボンベ は着火が難しくなります。
-10°~-15°
この気温までくるとかなりシビアな冬キャンプです。
あえて場所を探す必要があるくらいもの好きキャンパー向けの条件です。
-10°付近で ビール が凍ります。
さらに下がると -15°くらいまでで 日本酒 や ワイン、焼酎などの アルコール濃度10パーセント前後のお酒が凍り始めます。
これらは完全に凍りつくことはありませんが、シャーベット状態となり飲めなくなります。
また、油類 もこのくらいの凝固し始めるものがあるので、注意が必要です。
通常販売されている 殆どのガスボンベ はこのくらいの温度ではほぼ使えなくなります。
-25°~
もはや探してもこんな環境は稀ですね・・・
北海道や冬山で限界に挑戦する方は是非参考程度に!
まず-20°は基本的に冷凍庫より低い温度なので 水分を含むほとんどの食べ物・飲み物がそのままの摂取が不可能 となります。
アルコール度数の高いお酒や塩分濃度の高い食べ物には凍らないものはありますが、食べ物は歯が立たないくらい凝固しているはずです。
ちなみに-25°では塩分濃度が低めの 醤油 が徐々に凍り始めるようです。
専用のガスボンベ以外は使用不可能 となるため、専用の物を準備する必要があります。
ここまでくるともはや自分が凍ってしまう可能性の方が高そうです。
興味本位では挑戦不可能な世界ですね。
今回は冬キャンプに挑戦する方向けの内容でした。
何より冬キャンプで櫃硫黄なことは、徐々に難易度を上げて挑戦するということです。
憧れのイメージはあると思いますが、まずは少し寒いかな?くらいの気温から挑戦していきましょう!
そういう意味では秋口くらいから本格的にキャンプをスタートするくらいのイメージが良いかもしれません。
そこから徐々に本格的な冬シーズンのキャンプへレベルアップしていくのが正解です。
是非とも安全に気を付けて冬キャンプに挑戦していきましょう!