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高回転トリックに有利なセッティング! ビンディングのスタンス・アングルは?【スタンス幅 編】



 

ヤマゴリです!

今週も週末がやって来ました!
どうにか今週末も各スキー場はオープンしている模様。
僕も明日は滑りに行く予定です!
今から本当に楽しみです。
スノーボードの為なら早起きも苦にならないんですよね。
今日は明日に向けて気持ちを高めておきます!

さて今日は、ビンディングのセッティングについて紹介します。

 

 

グラトリをやるにあたって非常に大切なのがアングルの角度・スタンス幅の設定です。
足元のセッティングぐが違うだけで乗り心地は大きく変化し、同時にトリックにおける有利・不利も変わってきます。
折角なら自分のイメージするトリックに有利なセッティングで臨みたいですよね!
今日はグラトリに有利なセッティング、中でも『高回転トリック』に焦点を合わせたセッティングについて紹介します。

初回は『スタンス幅』について紹介します!

 



 

高回転トリックに必要な要素

 

出典:yonex.co.jp

 

高回転トリックでは大きく以下の3つの要素が大切になります。

 

① 反発力

② 回転力

③ 安定性

 

【反発力】
高回転トリックでは空中での1つの動作が1つのトリックとしてカウントされます。
当たり前ですが、空中での滞在時間が長くなればその分トリックに使える時間が増えます。
大きな反発で滞空時間を延ばすことは、回転数を増やすことに影響する大切な要素です。

 

【回転力】
文字通り、高回転トリックは空中での回転数を求めるトリックなので、回転力は直接影響する要素です。
大きな回転力を生み出すことが出来れば、それだけで難易度の高いトリックとして成立します。
先に紹介した高い反発と回転力が組み合わされることで 720(空中で2回転) などといった高難度のトリックが可能となるのです。

 

【安定性】
大きな反発・回転力を生み出すためには通常大きな力が必要となります。
一つ一つの動作に力が加わることで、どうしても安定性は失われてしまいます。
折角高回転を実現しても着地でバランスを崩して転倒してしまってはメイクとはなりません。
トリックを着地まで持っていく安定性が高回転トリックでは求められます。

 

 

このように、高回転トリックでは3つの要素を軸に空中での回転数を伸ばす必要があります。
ギアでも少ない力で大きな反発を生み出すものや、安定感を求めた形状・サイズのものなど、トリックに合わせた選択は重要になりますが、ここでは足元(ビンディング幅・角度)のセッティングについて紹介していきます。

 

 

スタンス幅について

 

 

通常スタンス幅は自身の肩幅を目安に設定すると良いと言われています。
まずは自分の肩幅でのセッティングで滑ってみて、しっかりと滑走の感覚を掴むことが大切です。
そこから幅を調整することで滑りの違いを実感しましょう。

 

【高回転向けのスタンス幅は?】

高回転を追求するのであればスタンス幅は 狭い程良い です。
これは足をたたむことで、回転の幅が小さくなりより効率的に回転数を稼ぐことが出来るためです。
フィギュアスケートをイメージするとえ分かりやすいと思いますが、高回転トリックでは皆足と手をたたんでいます。

あなたが今この場で高回転をしようと思えば、かならずそのようになるはずです。
手足を広げた状態では高回転は難しくなります。

高回転トリックでは、スタンス幅を狭く設定することでより効率的に回転力を稼ぐことが可能です。

では、スタンス幅はできるだけ狭くした方が良いのでしょうか?

実は狭いスタンス幅には デメリット も存在します。
それが、高回転トリックに必要な残り二つの要素、反発力安定性 の低下です。

 

【反発力を生み出すために有利なスタンス幅】

反発力を生み出すために重要となるのが 踏み込み です。
高回転トリックでは大きな反発が必要となり、アプローチからの踏み込みで高さが決まります。
いくら回転力があっても滞空時間が短くては生かすことが出来ません。

しっかりと踏み込みをするためには、広めのスタンス幅 のほうが良いとされます。
これは幅が広い方が片足に大きく体重を掛けることが可能な為です。
踏み込みは板のフレックスを活かした場合、左右どちらかの足で行うことが基本となる為、片足に大きな体重を掛けられることが大切になります。
この場合、広めのスタンス幅を取った方が体重を掛けやすく、強い踏み込みが可能となる ことで大きな反発力を生み出すことが出来ます。
結果、滞空時間の長いトリックに繋げることが出来ます。

 

【安定感ある滑りに有利なスタンス幅】

最後に高回転トリックに必要な要素である 安定性 ですが、こちらも 広めのスタンス幅 が有利とされます。
安定性は 重心の高さ重心の可動範囲 で決定されます。

重心が高い場合と低い場合では、どちらが安定するかはお分かりの通り。
長方形の箱を縦にした場合と横にした場合では、横にした場合の方が安定するに決まっています。
スタンス幅を広くすることは長方形を横にした形に近づくことになりますので、重心が下がることで安定性が向上します。

重心の可動範囲というのは、体重を掛けることができる場所の広さを指します。
バランスを崩した際のリカバリーは基本エッジングと体重移動で行います。
前向きにつまずいた際に足が前に出るのは、足を前に出すことで重心を後ろに下げてバランスを取ることで転倒を防ぐためです。
スノーボードでも重心移動でバランスを取ることは非常に重要で、特にグラトリでは欠かせない要素です。

スタンス幅を広めに設定することで、左右の足の幅が大きく設定され、重心の移動できる範囲が広がります。
そのため、特に重要な アプローチ着地 における安定性が向上し、メイク率の向上 につながります。

 

 

まとめ

 

スタンス幅は狭い方が 回転力 が向上し、広い方が 反発力安定性 が向上します。
結局どうすればいいの? となるかもしれませんがここはバランスが重要です。

自身のイメージするトリックやスタイルに合わせて調整する他、ギアや体重身長といった要素からも選択する必要があります。
しかし、ここではそれら全てを網羅することは不可能な為、それらの要素を無視した場合の選び方を紹介します。

高回転に特化した場合、スタンス幅は 狭めの方が良いことは間違いありません。

しかし、説明した通り狭めのスタンスには反発や安定感の低下によるデメリットも存在します。
そのため、最終目標を狭めに設定し、広めの設定から徐々に狭くしていく方法 をおすすめします。

いきなり狭いスタンスで練習するよりも、反発と安定感を実感しながら少しずつ回転力を上げていく方が効率的にスキルアップにつながります。

高回転に有利なスタンス幅は、狭ければ狭い程良い ですが、自身のスキルの中で反発力と安定性を活かせる範囲で狭くする ことが大切です。

 

 

 

今回は高回転に有利なセッティング【スタンス編】を紹介しました。
次回は【アングル編】を紹介したいと思います。

 

 

 

 



ヤマゴリ